エネルギー省は、巨大な素粒子物理学研究所の開発計画を断念する方向である。これは、イリノイ州のフェルミ国立加速研究所(Fermi National Accelerator Laboratory、通称:フェルミ研究所、Fermilab)で計画されている、長基線ニュートリノ実験(Long-Baseline Neutrino Experiment: LBNE)で、従来の計画ではサウスダコタ州のホームステーク鉱山(Homestake gold mine、現在は廃棄地)に巨大な粒子検出器を計画する予定であったが、その予算は15億ドルと試算されている。今後も緊縮予算が続くと予想されていることから、その予算を充当できないのが、計画断念の理由である。エネルギー省科学局(Office of Science)のウィリアム・ブリンクマン部長(William Brinkman)は、3月19日付けでフェルミ研究所所長宛に送った書簡の中で、より管理可能な形で同様の目的を達成できる可能性がある代替計画を策定するよう求めた。このため、ホームステークに何らかのニュートリノ検出器を建設する可能性はまだ残されている。
Science Insider “DOE Scraps Plans for Neutrino Experiment in Mine” (3/22/12)