2011年のエンジェル投資、回復傾向が継続

ニューハンプシャー大学(University of New Hampshire)のベンチャー研究センター(Center for Venture Research)の報告書によれば、エンジェル投資市場は、2008、2009年と大幅な縮小を記録した後、2010年に投資額及び投資件数ともに上昇傾向が始まり、2011年もそれが継続したという。2011年の投資合計額は225億ドル(前年比12.1%増)、エンジェル投資を受益した新規事業は6万6,230件(同7.3%増)であった。活動している投資家数は31万8,480人(2011年)で、前年比20%の大幅増を記録した。投資額及び投資件数が増加するにつれ、より大型の投資案件も増えており、エンジェル投資に対する楽観的見解は継続されているようである。部門別では、ソフトウェア部門へのエンジェル投資が最も多く(23%)、次いで医療(19%)、産業・エネルギー(13%)、バイオテクノロジー(13%)となっている。産業・エネルギー部門への投資は過去数年間にわたって好調で、クリーン技術の人気が継続していることが分かる。出口戦略としては、合併吸収が54%を、倒産が24%を占めた。半分強が収益のある形で終わっており、エンジェルの出口戦略による年間リターンは18~28%となっている。ただしこの数値はかなり変動的である。
University of New Hampshire “THE ANGEL INVESTOR MARKET IN 2011: THE RECOVERY CONTINUES” (4/3/12)