全米経済研究所(National Bureau of Economic Research: NBER)が発表した新たな報告書「科学の周囲に壁を作る:米中間の緊張が国際科学研究に及ぼす影響(Building a Wall Around Science: The effect of US-China tensions on international scientific research)」によれば、2016年にトランプ大統領が選出されて以来、米中間の科学協力は著しく減少している。報告書は、①STEM研修生のモビリティ(米国で博士課程を履修する中国人学生が、取得後も留まる可能性など)、②中国にいる中国人研究者が米国の科学研究を使用する(そしてその逆)可能性、③ピアレビュー論文の作成数に基づく科学的生産性、の3つの分野で量的データを調査した。調査結果は、ほぼ全てにおいて、「学術機関からの正式な追放や暴力的な戦争よりも遥かに低いレベルでの地政学的緊張が、科学者のモビリティに大きな変化をもたらす可能性がある」ことを示している。記事は、「反中感情」、「トランプ前大統領の『中国イニシアチブ』に関する議論」、「米国論文の引用」、「生産性への影響」、「今後の人材への影響」について論じている。
University World News “Study shows drastic decline in US-China scientific exchange” (7/11/24)