国防総省(Department of Defense)は現在、深層ニューラル・ネットワークや物理学モデルなどの演算集約型業務を実施するために様々なオンプレミス(各施設内)のコンピュータに依存している。この手法は、効果的であるものの、物理的なコンピュータへの依存は、ハードウェアなどへの大幅な投資を必要とする。国防イノベーション・ユニット(Defense Innovation Unit: DIU)は2022年初頭、国防総省のスパコン資産を管理するスパコン現代化プログラム(High Performance Computing Modernization Program: HPCMP)と提携し、ニーズの変化に伴って資源を拡張する潜在的なソリューションを積極的に探すこと、最新のコンピューティングの進展へのアクセスを提供することの双方に取り組んだ。そして、HPCMPのオンプレミスのコンピュータをクラウドベースのスパコン資源とリンクさせることができるベンダーを特定した。そして同年、HPCMPの下、リスケール社(Rescale)とパラレル・ワークス社(Parallel Works)に、2つのプロトタイプ契約を発注した。両社は、クラウド上でスパコンを導入することに成功し、クラウドベースのスパコン資産をHPCMPの既存のスパコン資源センター(Supercomputing Resource Centers)と統合することで、国防総省内で利用可能なスパコン資源の規模と範囲を拡大させることを目指した。18か月のプロトタイプ期間を経て、両社は、それぞれのソリューションがHPCMPのスパコン資源センターの演算パワーを高めたことを実証した。両社は今年後半に、HPCMPとの生産契約へと進む計画である。