昨年12月に25か国が「2050年までに世界の原子力エネルギー生産を3倍にする」と誓約したことは、小型モジュール炉(small module reactor: SMR)業界にとり、大きな後押しとなった。ウッド・マッキンジー社(Wood Mackenzie)が3月7日に発表した報告によれば、現在世界で進められているSMRプロジェクトは22ギガワット(GW)に達成する見通しである。これは、1,760億ドルの潜在的な投資を意味する他、2021年以来65%の増加になるという。米国では4GWのSMRプロジェクトが発表されている他、既に約3GWが開発初期または開発前段階にある。次いで、2GW前後のポーランドとカナダが続く。世界のSMRプロジェクトの大半はまだ建設段階にも入っていないが、業界は昨年、重要な節目に到達した。中国の山東省で、世界初となる商用SMR(200メガワットの高温ガス冷却炉)が稼働開始となったのである。また、世界初の水冷式SMRは中国の海南省で2026年に稼働開始予定となっている。