バイデン政権は、市場よりも低い価格で鋼鉄を大量投入するなど、中国の不当な貿易慣行が世界の造船市場をゆがめ、競争を阻害しているとの懸念が増大していることを認識している。こうした中国の不当な慣行への応答として、米政権は4月17日、米国の鋼鉄製造及び造船産業を支援するため、新たな歴史的措置を発表した。その一例は次の通り。①バイデン大統領は米通商代表部(U.S. Trade Representative: USTR)に、中国製鋼鉄及びアルミニウムに関する既存の301関税率を3倍にすることを検討するよう要請、②商務省(Department of Commerce)は、規則に従わず、安価な製品を市場に大量投入する国や輸入業者に対策を講じる、③バイデン大統領は、自身の上級チームに、メキシコと協力し、メキシコから米国へ輸入される鋼鉄及びアルミニウムを通じて関税を回避する中国やその他の国を合同で阻止するよう指示、④USTRは、造船や海事、物流部門における中国の不当な貿易慣行の調査を開始する。