マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)は、16日、原子力発電の現状を分析した報告書「Future of the Nuclear Fuel Cycle」を発表し、この中で政府への政策提言をまとめた。報告書策定に関わったMITの研究チームは、核廃棄物のリサイクルや加工を行わなくとも今世紀分のウラニウム供給量は十分にあり、既存のワンスルー燃料サイクル原子炉を利用して、原子力発電を拡大できる可能性があると分析している。また、核燃料の安全性に対する社会の懸念を払拭するためにも、政府が1世紀単位での核廃棄物処理を計画するべきであるものの、核燃料技術の研究開発は数十年かかるため、今から始めることが重要であるとしている。これに向けて報告書では、10億ドル規模の核技術研究開発プログラムを実施することを提案している。
Nature.com “MIT researchers rethink the nuclear fuel cycles, Yucca Mountain” (09/16/10)