ユタ大学エネルギー・地球科学研究所(University of Utah Energy & Geoscience Institute)は8月12日、最先端強化地熱発電システム(Enhanced Geothermal Systems: EGS)技術の実証施設「ユタ・フォージ(Utah FORGE)」にて、最長4カ月の長期循環試験を開始したと発表した。注入井から水を注入し、生産井から熱を回収する閉循環(クローズドループ)システムを用いて、90日間から120日間に亘り水の連続流下における貯留層の性能や水損失、温度低下の傾向を評価する取り組みで、エネルギー省(Department of Energy)が支援する。EGS技術の商業的実現性を高めるための長期データ取得を目的としており、スケール(熱や圧力の影響で結晶化した金属表面に付着する沈着物)や腐食を防ぐための水処理剤の投与量を検証する。同研究所は、2024年4月の刺激処理(物理的な刺激により熱水や蒸気の通り道を拡大)に続き、同年8月には商業規模の循環実験を実施済みで、今回、熱や水損失などの技術的課題を検証することでEGSの商用拡大に寄与していく計画である。
SEIA ” Utah FORGE Begins Extended Circulation” (08/12/26)
https://utahforge.com/press-release-utah-forge-begins-extended-circulation/
参照記事: Utility Dive “Long-term enhanced geothermal test begins in Utah” (08/27/26)
https://www.utilitydive.com/news/testing-of-long-term-enhanced-geothermal-production-begins-in-utah/828975/