政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)は7月22日、電池や半導体産業に不可欠な重要鉱物の輸入低減に、代替・リサイクル技術が有効か検証した報告書を発表した。電池に関しては、短期的(2〜3年)にはコバルトやニッケル、マンガンなどの鉱物輸入抑制効果が見込める一方、リサイクル事業者の処理能力不足や原料確保が課題となっていると指摘した。リサイクルに利用できる原料は埋め立て処分、もしくは処理のため輸出されている現状がある。対照的に、半導体分野では、性能を満たす代替素材の不足や市場の未成熟さにより技術成熟に時間がかかり、リサイクルで3〜10年、代替技術の確立には10年以上かかることがわかった。こうした課題に対しGAOは、代替技術の国内製造能力構築、国内リサイクルインフラの整備、原料回収のための廃棄電子機器確保、研究開発(R&D)支援の4つの政策選択肢を提示した。国内採掘の拡大などの非技術的アプローチも視野に入れつつ、政策支援を通じて海外依存からの脱却を促す構えである。
GAO “Critical Minerals: Reducing U.S. Import Reliance with Substitution and Recycling Technologies” (07/22/26)
https://www.gao.gov/products/gao-26-108687