政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)は3月26日、連邦機関における人工知能(Artificial Intelligence: AI)利用のプライバシーリスクに対処するため、行政管理予算局(Office of Management and Budget: OMB)へ政府全体の指針を改善するよう勧告したと発表した。連邦機関でAIの導入が進む一方で、生データからの個人情報漏洩といった深刻な懸念が高まっている。GAOが専門家を交えて調査したところ、現在のOMBのガイダンスは、職員のAI実装スキルの向上やシステムの導入促進といった組織的な課題には対応していたが、プライバシーに関する10の主要課題のうち、機密データを含むAIモデルの評価方法や技術的な保護ツールの欠如、プライバシーと性能のトレードオフなど、具体的な保護策に関わる8つの課題には十分対応していなかった。こうした事態を受け、GAOは国民の機密情報を適切に保護するために、OMBに対して既知のリスク事例を指針に明示するとともに、省庁間での情報共有を促進する追加措置を講じるよう求めている。
GAO “Artificial Intelligence: OMB Action Needed to Address Privacy-Related Gaps in Federal Guidance” (03/26/26)
https://www.gao.gov/products/gao-26-107681