テキサス州は米国内で電力消費が最も急速に増加している。同州では、テキサス電力信頼性評議会(Electric Reliability Council of Texas: ERCOT)が州内の電力グリッドの負荷の90%を管理している。電力需要が増大している主な理由は、データ・センターや暗号通貨のマイニング事業などの大規模コンピューティング施設であるが、これらの需要の未来は不確実である。エネルギー情報局(Energy Information Administration: EIA)が発表した「短期エネルギー概況(Short-Term Energy Outlook: STEO)」によれば、ERCOTが「大規模柔軟負荷(large flexible load: LFL)」として特定している大口顧客の電力需要は、2025年に合計540億キロワット時になると予想されている。これは2024年の予想需要からほぼ60%増である。暗号通貨マイニング施設やデータ・センター、一部の産業施設などの大規模負荷施設は、システムの需要が高い間もしくは発電機の有用性が低い間に消費電力を一時的に削減することを目的として、ERCOTとの間で任意の削減契約を交わしている。