原子力規制委員会(Nuclear Regulatory Commission: NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長(Gregory Jaczko)は5月21日、辞任を表明した。委員長就任から3年目となる同委員長は、NRCの政策を巡る批判や、「職員の間に敵対的な労働環境を生み出している」との非難を受けていた。NRCの監察長官は2011年6月に、ヤツコ委員長のリーダーシップに疑問を呈する報告書を発表している。また、ヤツコ委員長はユッカマウンテン核廃棄物処分場の閉鎖を推進していたが、多くの共和党議員の反発を買った他、元上司であるハリー・リード上院院内総務(Harry Reid、ネバダ州選出民主党)の支援も失うことになった。一方、同委員長は福島県での原発事故後、NRCによる一連の規制イニシアチブを主導してきた。ヤツコ委員長は後任が決まり次第辞任するとしているが、反対派は即時辞任を求めている。
Nature News Blog “Jaczko resigns from Nuclear Regulatory Commission” (5/22/12)