水圧破砕に関する連邦新規制で業界に譲歩

オバマ政権は5月4日、公有地における石油・ガスの水圧破砕に関する規制案を発表した。これにより、水圧破砕法で利用される化学薬品の開示が初めて義務付けられることになる。ただし、石油業界への大きな譲歩として、2月に発表された当初案では坑井が始まる30日前までに使用予定の化学薬品の開示が義務付けられていたが、今回の規制案では掘削完了後の開示義務となった。この大幅な変更は、当初案発表後に行われた業界関係機関と大統領府の間の一連の会合を受けてのものである。水圧破砕や水平掘削などの新技術により国内の石油・天然ガス生産はブームとなっており、オバマ大統領はこれを経済及びエネルギー安全保障に恩恵となるとして強く支持している。また、再選に向けてオバマ大統領は、エネルギー政策に対する共和党や業界からの批判を受ける中、石油事業に対する政府規制を緩和する姿勢を見せている。
New York Times “New Proposal on Fracking Gives Ground to Industry” (5/4/12)