米国アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は今般、「人工知能と労働の未来(Artificial Intelligence and the Future of Work)」と題する報告書を発表した。それによれば、人工知能(AI)の進展、導入、労働力への影響についてほぼリアルタイムで観測及び追跡する能力を向上させること、この情報を、労働者や政策策定者、AIの展開に柔軟な対応をする必要があるその他の関係者と広く共有して育成に役立てることは急務である。報告書は、2021年国防承認法(2021 National Defense Authorization Act)の一環として議会の要請を受けて作成されたもので、AIがどのようにして、人間の労働の補完・置換となるのか、雇用市場を再形成するのか、労働力のダイナミクスに影響するのかを調査したもの。報告書は、「AIは、社会の共通する価値とゴールに沿って開発されるべきであり、人間の幸福を強化し、集合的能力を拡張し、十分な能力を備えた未来の労働力を支援するために使用されるべきである」と強調している。そして、AIの有益な形での展開へ向けた研究と政策策定の一助となるよう筋書きを提示し、「AIを人間の労働力の強化、専門性の補完、新たな形態の価値ある労働の創出を強化するには意図的なAI設計が必要である」としている。