NIH助成停滞 特定の235語を厳格検査

ネイチャー誌(Nature)は6月26日、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)への数百件に上る助成金申請が、査読通過後の厳格審査によって停滞していると報じた。「ジェンダー」や「気候変動」など特定の235語を検知するアルゴリズム導入などによるもので、既に承認を得た申請の却下や資金交付の大幅な遅れを招いていることに加え、2026年度継続申請のうちの10%が7週間以上も保留状態にあるという。また不適合と判定されると、職員は申請者と該当する特定表現の変更や研究範囲などの再交渉に加え、事業廃止に関する手続きなど業務量が3倍に増大していることも背景にある。政府はこれまで、従来の助成プロセスを「不透明で説明責任を果たしていない」と批判してきており、現在の状況に対してNIHは、特定の言葉による一律の排除は否定しつつも、対象語を含む事業への精査を強めていると説明した。政府は他省庁へも同様の審査ルールを拡大する構えを見せており、学術界からは研究助成に対する政治介入への懸念が高まっている。

Nature “Inside the new political screening that’s stalling NIH grants” (06/26/26)
https://www.nature.com/articles/d41586-026-01924-8